インプラント治療
インプラント治療
不幸にも歯を失った場合、取り外しをする義歯と取り外しする必要のないブリッジがあります。今ではそれにインプラント治療が加わり治療方法の幅ができました。両脇に歯が残っていればブリッジでつなぐ方法もありますが、歯を削る必要がありますし、噛む力が強いのが原因で歯が破折した場合などは、ブリッジだとつないだ歯にかかる負担が心配です(図1)。
図1:治療前
図1:治療後
インプラントは歯槽骨の中に植立しますので、隣の歯を削らずに済みますし、隣の歯の負担も増えません(図2)。
図2:治療前
図2:治療後
診断
歯槽骨の状態をX線写真やCT、顎模型などで診断します。歯槽骨の形態や骨量を調べてインプラントが可能かどうかを確認します。
インプラントを埋入する手術です。局所麻酔下で清潔な状態で行います。術後の痛みや腫れは最小限です。
治癒を数ヶ月観察し、その間に問題がでないように定期的に管理します。
図4:治療前図4:治療後
インプラントに土台(アバットメント)を装着し、その上にかぶせものを作っていきます。最初は仮歯で様子を見た後、最終的なかぶせものを装着します(図4)。
インプラントは虫歯にはなりませんがインプラント周囲炎(歯周病のようなもの)になることがあります。そのためメインテナンスが欠かせません。当院は25年以上インプラント治療をしておりますが、少なくともメインテナンスにお見えのインプラント患者さんで、インプラントを撤去した方は一人もおられません。「歯もインプラントも失いたくない」という強い気持ちがなければお勧めしない治療です。
*全身疾患(コントロールできていない糖尿病など)や服薬(長期にわたる骨粗鬆症の薬など)が理由で治療を見合わせることがあります。重度の歯周病がある場合は歯周治療を優先してから再評価でゴーサインを出すかどうかを決めます。また喫煙者は予後が不良ですのでお勧めしません。当院では対処できない場合は大学病院(大阪大学歯学部)を紹介させていただきます。